多肉植物の増やし方(2)胴切りの詳しい方法| 一石三鳥の不思議

胴切りして2つに分ける方法 ズバこれ!

こんにちは。ハイジです。

多肉植物を育てる時に感じた事を書いています。

少しでも初心者さんの参考になれば嬉しいです。

一緒に、心配の種を1つずつ取り除いていきましょう!

ハイジ
ハイジ

多肉植物と出会って10年目です。

育て方は、自己流です!

その時々の問題は、色々悩んで工夫しながら解決してきました。

心配事や悩み事は、経験者からの情報が、一番頼りになると感じています。

胴切りって何?

ズバっとこれは、

多肉植物の茎を上下2つに分けて、それぞれ育てていく方法です。

苗が、大きくなったら、試してみましょう。

形が、いびつになってしまった苗や、徒長した苗に適しています。

葉挿しよりカキ仔の成長が早いので、芽吹けばたくさん増やせます。

葉挿し葉も取れるので、葉でも増やせます。

ポイント

胴元でカキ仔が育ち、切った上の苗からも根を出し育ち、葉挿しからも苗が育つのです。

一石三鳥の増やし方です。

胴切りした下の部分から芽吹いた苗の様子

下の写真の、中央に苗が群生している下に、茎が有ります。

胴切りした苗の下の部分です。

茎から芽吹く仔を、カキ仔と言います。

カキ仔が、いくつ芽吹くのか、予想は出来ませんが、早く大きくなるのが特徴です。

下の写真は、周りに同じ日に挿した葉挿しが、芽吹いています。

葉挿しの方が、はるかに小さいです。

この苗の胴切りした上の部分も、別の鉢で育っています。

1つの苗から、3つに分かれるのです。

葉挿しは複数出ますから、育つのは遅いですが、増やし方としては最強です。

芽吹いたカキ仔と
周りに葉挿し

胴切りに適した苗の状態

ある程度大きくなった苗が対象です。

  • 大きさくなりすぎたので、小さくしたい。
  • 形がいびつな苗を2つに分けて、上の苗を綺麗に育てたい。
  • 徒長した苗を2つに分けて、余分な茎をカットしたい。
  • お気に入りの苗を、早く増やしたい。
  • 下葉の下に芽吹いている仔がいて、その仔に日を当てたい。

徒長した苗を胴切りした様子

徒長した為、胴切りした所から
ひょっこり芽吹いている

胴切りは、鉢に植わったまま出来ます。

大きさが有れば、どんな苗も胴切り出来ますが、小さいと芽吹くのが遅いです。

茎が太い方が、早くたくさん芽吹くようです。

2つにカットする位置は、上下に葉が有る状態にします。

下葉の下に仔が芽吹いていて、仔に日を当てたい場合、下葉の下で上下にカットして、胴元(下部分)は茎と芽吹き仔だけにします。

胴切りの方法

  1. 茎が見えていれば、下葉1~2周残して、カッターや薄い刃のハサミでカットする。
  2. 茎が見えない苗は、カットしたい所の葉を1周取り除き、見えた茎をカットする。
  3. テグスを使うと、葉の密集した茎をカット出来る。
  4. カットした上の苗を、風通しの良い場所に置いて根が出たら土に植えるのが一般的です。私はカットしたら、ハイフレッシュを塗って、直ぐに土に植えます。

❶ 葉と葉に隙間が有る場合

下の葉の一周を残し、見える茎の出来るだけ上を、薄い刃でカットします。

何故出来るだけ上か?

ポイント

胴元(下部分)の茎の上を残して、カキ仔が出易いスペースを作ります。

カキ仔は、切った茎の先端から芽吹く場合が多いのです。

そして下の部分にも葉を付けます。

葉が無いと光合成が出来ないので、茎だけにしません。

苗の上部分は、土に挿す茎を作るため、下葉を採ります。

採った葉で、葉挿しをします。

カットした上の苗の枯れた葉や、傷ついてた葉は取り除き苗の形を整えます。

❷ 葉と葉の間に、ハサミを入れる隙間が無い場合

カットしたい所の葉を、1周分採って隙間を作ります。

茎の途中なので、最初の1枚目の葉は失敗するかもしれません。

でも1枚取ると動かすスペースが出来るので、その後は楽になります。

葉挿しの採り方のように、横に小刻みに動かしながら、1枚ずつ1周採ります。

採った葉は、葉挿しにします。

こちらで葉挿しやり方を紹介しています。

見えてきた茎を、薄刃でカットします。

❶で説明したように出来るだけ、上の部分をカットして、胴元(下の部分)の茎の上を残します。

傷ついた葉は、雑菌が繁殖してするので、取り除きます。

❸ 葉のスペースが無い場合や、葉を採りたくても失敗して、たくさんの葉を傷つけそうな場合

テグスを使う方法が、一番手軽で、失敗し難いと感じています。

ポイント

工作用のテグスを使って、綺麗に茎をカットします。

細いテグスを、葉のすき間から入れ、カットしたい所の茎で交差させます。

茎にキッチリ巻き付いていれば、大丈夫です。

交差させたテグスの両端を持って、引っ張るだけです。

カットした苗の上部分の茎が、土に挿さるよう、1㎝位出るように、下葉を1周採ります。

採った葉は、葉挿しにします。

上下にカットしてからの方が、葉挿し葉が採り易いと思います。

ポイント

胴元の茎の先端にスペースを作りたければ、カットする場所を真ん中位にして、上下の茎の葉を採るようにします。

❹ 上部分の苗は、カットした茎の面を乾かしてから土に植える方法が、一般的なようです。

ポイント

私は切り口を乾燥させないで、直ぐに乾いた土に置いてしまいます。

切った時、切り口にハイフレッシュの粉末を付けます。

効果のほどは分かりませんが、切り口を少しは保護してくれていると思います。

土には、病気害虫対策のオルトランを混ぜています。

乾燥させて待つ場所が、無いので始めた頃から、この方法です。

このやり方で、枯れた苗は無いので大丈夫だと思います。

苗が土に根付いた(根が張った)合図は、苗を触って少し力を入れても、動かず抵抗が有ることで分かります。

胴元の下の茎のむき出しの切り口にも、ハイフレッシュの粉末をかけます。

胴切りから芽吹いたカキ仔は、早く大きくなる
左の葉挿しの仔は、まだ小さい

カキ仔の育て方

芽吹いた子を、カキ仔と言いますが、葉挿しよりカキ仔は、成長が早いです。

そのまま、大きくしても良いですが、茎から外して個別に、育てることが出来ます。

でも、カキ仔に大きさが無いと、茎から外した時、バラバラになってしまいます。

ポイント

ある程度(2㎝位)の大きさになったら、茎から外し、土に置くと根が出ます。

茎についた状態で、カキ仔から根が、出ていることが有ります。

その場合、カキ仔から根が取れないように、注意して茎から外し、土に植えます。

根が小さいうちの水やりは、少量を頻繁にしましょう。

胴切りのカキ仔の場所や数は、予想出来ません。

カキ仔が、たくさん育っている苗を見ると、とてもワクワクします。

多肉植物の生命力の強さは、流石です!

多肉植物の育て方の基本の記事はこちらです。

株分けの記事はこちら

です。

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